記憶をたどって

2023/6/20

2003年自転車旅、記憶を辿って綴ります。

朝起きてテントから顔を出して、風がどっちから吹いているかチェックする。
一日の移動の中で向かい風や追い風があるのではない。
なぜなら、この頃(北米西海岸からグランドキャニオンを目指して走っている頃)はひたすら自転車で東に向かっているので風向きはかなり重要なのだ。

ただ、この日はいつもと違って、一泊二日のトレッキングなので風向きではなくお天気のチェックのみ。
2003年6月20日、自転車を置いてコロラド川を目指して下る。
標高差およそ2,000メートル、だったか。
念のため「グランドキャニオン トレッキング」と調べたら、ネット上でたくさんの写真と詳しい情報が検索できた。今まで自分のフィルム写真と記録だけでグランドキャニオンを記憶していたから、詳細が公開されていて嬉しいやら、あまり見たくないやら、。

そう言えば、旅に出た当時も下調べなどせず、国立公園を廻ろうということだけ決めてグランドキャニオンに辿り着いたんだった。
グランドキャニオンの写真を見たことはあったかな、という程度。
お正月番組でグランドキャニオンからの日の出の映像が流れていて、うわぁ~広いな~、って思ったくらい。
その程度の情報しかもたず、グランドキャニオン様がどれほど偉大かも知らない状態で、どれどれ、といった感じで着いたのだ。

思えば、何においても先入観を持たないで感じてみたいと思っている。
面倒なのかと言われるとそれも否めないけど、情報には発信者の意思が入っているよな、と素直じゃないので、進んで前情報は取りに行かないことにしている。
自分がどう感じるか、を知りたい。そして後付けで調べて「あーなんだ~、知ってればもっと真剣に観たのにー(´▽`*)」って思うことが少なくない。





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